2009/08/06
契約が信頼を壊す時
こんばんは。月岡です。
最近、娘は本当によくしゃべるようになって来ました。先日、私が階段を上ろうとすると、娘がついてきて、更にその後ろから家内がついてこようとしたときに、娘は階段の上り口にあるゲートを家内が通る前に閉めてしまいました。家内が「開けて」とお願いしても開けてくれません。なぜかと聞きますと「ママ、あんまり好きじゃないから。」と答えます。私は可笑しくて大笑いしましたら、家内に「教育上良くない。」などと言われてしまいましたが、娘が何度何度も「ママ、あんまり好きじゃないから。」を繰り返すので、笑いをこらえるのが大変でした。
ハーバード・ビジネスレビューは役に立つかどうか分かりませんが、毎月読んでいます。9月号の中でちょっと面白かった記事のご紹介です。著者はハーバード・ビジネススクールの准教授Deepak Malhotra氏です。題名は「契約が信頼関係を壊す時」というもので、契約は本来あとあと揉めないためのものなのに、いくつかの要因によって、かえって当事者間の信頼が損なわれ、トラブルが生じることがある、としています。一つの例として、厳格な契約をあげています。そもそも、当事者双方が相手のことを「道徳的であり、善意の持ち主である」と見なしているところに、信頼は生まれるのであるが、契約書に想定しうる事項すべてについて細かに記した場合、自発的な善意を妨げ、信頼を損ねるおそれがあるとしています。確かに事細かに契約で決まっていますと、出来ることと出来ないことが明確ですから、それによるトラブルは生じませんが、一方で感謝や感動、信頼も生まれにくいのも事実でしょう。記事の例では、「顧客は契約の更新時に覚えている唯一のことは、会社が契約の範囲を超えて顧客の支援を行った日のことだけである」としています。契約の範囲内のことは当たり前なので、記憶にとどめる価値もないと言うことですね。そうすると、非常にルーズな契約にしておいて、契約事項以外のことを常に行うというのが良いかと言うと、そうでもないはずです。契約書の文章に記載されていない事項に対して、通常は強く不安を感じてしまい、逆に信頼感を損ないかねません。ですから、通常に想定しうる範囲内のことはしっかりと記載しなければならないと言うことだと思います。そして、イレギュラーのことは契約書の範囲外であっても、出来る限り対応し支援する姿勢が信頼を構築すると言うことなのでしょう。
このこと以外にも、契約を締結した状況というものは常に変わりうるのであるから、不確実性を踏まえた上で偶発条項を盛り込んでおかないと、あとあと信頼と善意が損なわれるおそれがある、としています。将来の状況により改善しうる条項については、決定を延期させる必要があり、契約条項として確定させない、もしくは見直しができるようにする必要がある、ともしています。ここら辺も将来の不確実性と現状のバランスを踏まえてということだと思います。
最近、娘は本当によくしゃべるようになって来ました。先日、私が階段を上ろうとすると、娘がついてきて、更にその後ろから家内がついてこようとしたときに、娘は階段の上り口にあるゲートを家内が通る前に閉めてしまいました。家内が「開けて」とお願いしても開けてくれません。なぜかと聞きますと「ママ、あんまり好きじゃないから。」と答えます。私は可笑しくて大笑いしましたら、家内に「教育上良くない。」などと言われてしまいましたが、娘が何度何度も「ママ、あんまり好きじゃないから。」を繰り返すので、笑いをこらえるのが大変でした。
ハーバード・ビジネスレビューは役に立つかどうか分かりませんが、毎月読んでいます。9月号の中でちょっと面白かった記事のご紹介です。著者はハーバード・ビジネススクールの准教授Deepak Malhotra氏です。題名は「契約が信頼関係を壊す時」というもので、契約は本来あとあと揉めないためのものなのに、いくつかの要因によって、かえって当事者間の信頼が損なわれ、トラブルが生じることがある、としています。一つの例として、厳格な契約をあげています。そもそも、当事者双方が相手のことを「道徳的であり、善意の持ち主である」と見なしているところに、信頼は生まれるのであるが、契約書に想定しうる事項すべてについて細かに記した場合、自発的な善意を妨げ、信頼を損ねるおそれがあるとしています。確かに事細かに契約で決まっていますと、出来ることと出来ないことが明確ですから、それによるトラブルは生じませんが、一方で感謝や感動、信頼も生まれにくいのも事実でしょう。記事の例では、「顧客は契約の更新時に覚えている唯一のことは、会社が契約の範囲を超えて顧客の支援を行った日のことだけである」としています。契約の範囲内のことは当たり前なので、記憶にとどめる価値もないと言うことですね。そうすると、非常にルーズな契約にしておいて、契約事項以外のことを常に行うというのが良いかと言うと、そうでもないはずです。契約書の文章に記載されていない事項に対して、通常は強く不安を感じてしまい、逆に信頼感を損ないかねません。ですから、通常に想定しうる範囲内のことはしっかりと記載しなければならないと言うことだと思います。そして、イレギュラーのことは契約書の範囲外であっても、出来る限り対応し支援する姿勢が信頼を構築すると言うことなのでしょう。
このこと以外にも、契約を締結した状況というものは常に変わりうるのであるから、不確実性を踏まえた上で偶発条項を盛り込んでおかないと、あとあと信頼と善意が損なわれるおそれがある、としています。将来の状況により改善しうる条項については、決定を延期させる必要があり、契約条項として確定させない、もしくは見直しができるようにする必要がある、ともしています。ここら辺も将来の不確実性と現状のバランスを踏まえてということだと思います。















