2009/11/30

「人を雇って気づいたこと」その1〜考えること〜

考えるのが苦手な人が増えている 考えることが苦手な若い世代が増えていると言われます。 いわゆるマニュアルのせいなのか。それともネットのせいなのか。 言われたことはこなせるが、自分の力で答えを導くことができない。あるいは、自分なりにくふうを凝らしてより良い答えを編み出すことができない。そんな若者が増えているようです。 もちろん、若者に限った話ではないのですが、これまで当事務所で雇ってきた&雇っている若い職員についても、「考えるのが苦手」というポイントは共通しています。 当事務所では、何でも「考える」ことを基本としています。だから会計ソフトの使い方も教えませんし、マニュアルも渡しません。その代わり、考える時間だけはたっぷり与えるようにしています。 そういう方針になじめず、「答えがあるものはさっさと答えがわかったほうが、ほかのことを考える時間ができるはずです」と反論してきた職員もいました。理屈はそうかもしれません。でも、ソフトの使い方には必ず正解があります。正解のあることから考えることに慣れてほしいと考えているのです。 単純に正解を導くだけなら、パソコンのほうが優秀 さらに言えば、税理士事務所の仕事の多くは、正解のある仕事です。 ただし、税理士もクリエイティブでなければならない時代が到来しています。 税理士のライバルは税理士ではありません。パソコンです。誰がやっても同じ結果が出るならば、パソコンがすべてをこなしてくれる時代がくるでしょう(現にいまのソフトだって、かなり優秀です)。その時、多くの税理士はクライアントを失くすのではないでしょうか。 だから、私は会計や税法などの正解があるものに加え、プラスアルファのサービスを提供したいと考えています。現状、試行錯誤しながらさまざまなサービスをくふうしていますが、サービスと呼べるほどの代物ではないものも混在しているかもしれません。ただ、将来のライバル“パソコン”にできないことは何なのか。つねに考え、アイデアを実践するようにしています。 ビジネスの「正解」は簡単には見つからない このプラスアルファの正解は簡単に見つかるものではありません。でも時間がかかってもいいので考えることを追求していきたい。もっと言えば、ビジネスにおいてコレという正解はありません。ならば、「考える」力こそがクライアントに提供できる最大のサービスではないか。そんなふうにも考えています。 すべての物事にコツというものがあるように、考えることにもコツがあります。しかし、そのコツを身に着けるのは単純かつ簡単なことではありません。自己啓発本に出ているような、誰でも正解を導ける「考える」技術が存在するならば、今、私は多くのクライアントに恵まれていないでしょう。 「考える」という単純な行為を、日々愚直に行なう。それこそが際立った特技のない自分にとっての“生きる道”なのではないか。 今後も、懲りることなく、若い職員たちに「考える」大切さを伝えていくつもりです。

カテゴリー: 五島洋

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